ヒメジョオンの花

河川敷にヒメジョオンが咲いていましたので、6月頃のことだったと思います。
夕方に犬の散歩をしていた時、歩道の先にネコの死骸がありました。私は気持ち悪いと思い避けて通ろうと思いましたが、ガードレールがあり、仕方なく横を通り過ぎることにしました。横を通った時、ネコの側に小さなガラス瓶にヒメジョオンの花が添えられていました。私は一瞬、子供のいたずらと思いました。
その日の夜、そのことが思い出されてなかなか眠れませんでした。子供のいたずらではなく車にひかれたであろうこのネコをかわいそうにと思った人が歩道までずらし、花を添えたのでしょう。ネコが亡くなったのを“気持ち悪い”ではなく“かわいそうに”と感じるのが、当然の感情だと思いなおしました。
翌朝、犬の散歩のとき、河川敷でヒメジョオンの花を数本摘み、私も添えようと思いましたが翌朝には、死骸も花もありませんでした。宝塚市には、心優しい人がいるんだなと感じた出来事でした。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次